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組み込みシステム開発評価キット COM経由フラッシュ書き換え方法


 組み込みシステム開発評価キットのボードのCOM2コネクタと、WindowsマシンのCOMポートを、クロスケーブルで接続してください。USBなどで増設したCOMポートでもかまいません。またそのCOMポートが何番のポートであるか確認しておいてください。

 COM経由フラッシュ書き換えツールは、ダウンロードしたアーカイブファイルを解凍すると生成される \COMctrl_v2 の中に収録しています。図1のように COMctrl.exe を起動してください。

[図1] COM経由フラッシュ書き換えツール
COM経由フラッシュ書き換えツール

 図2にCOM経由フラッシュ書き換えツールの起動画面を示します。組み込みシステム開発評価キットのボードを接続したCOMポート番号を選択してください。

[図2] COM経由フラッシュ書き換えツールの起動画面と接続COMポートの選択
COM経由フラッシュ書き換えツールの起動画面と接続COMポートの選択

 COMポートを選択したら、図3のように「Connect」ボタンをクリックすると、図4のようにメッセージウィンドウに BLANCA board connect!! と表示されます。

[図3] Connectボタンのクリック
Connectボタンのクリック

[図4] 組み込みシステム開発評価キットとの接続完了
組み込みシステム開発評価キットとの接続完了

 次に図5のように「File Select」ボタンをクリックして、フラッシュROM書き換え用スクリプトファイルを選択します。図6の例は、組み込みシステム開発評価キットの出荷状態でROM化されているMicroBlazeシステムの場合です。この例では VerUP.TXT がスクリプトファイルとなっています。

[図5] File Selectボタンのクリック
File Selectボタンのクリック

[図6] フラッシュROM書き換えスクリプトファイルの選択
フラッシュROM書き換えスクリプトファイルの選択

 スクリプトファイルを選択したら、図7のように「Flash Ver.Up」ボタンをクリックしてください。するとフラッシュROMを書き換えてもよいかどうかの確認ダイアログが2回出てくるので、OKをクリックしてください(図8、図9)。

[図7] フラッシュROM書き換え開始
フラッシュROM書き換え開始

[図8] フラッシュROM書き換え確認(1)
フラッシュROM書き換え確認(1)

[図9] フラッシュROM書き換え確認(2)
フラッシュROM書き換え確認(2)

 書き換えが始まると、図10のような画面表示になります。書き換え作業が完了すると、図11のようになります。書き換えが終了したら、右上の×ボタンをクリックしてツールを終了させてください。組み込みシステム開発評価キットの電源を切る、または接続したシリアルケーブルを外す場合は、かならずCOM経由フラッシュ書き換えツールを終了させてから作業してください。

[図10] フラッシュROM書き換え途中
フラッシュROM書き換え途中

[図11] フラッシュROM書き換え完了
フラッシュROM書き換え完了



 なおフラッシュROM書き換え時に、組み込みシステム開発評価キットのアナログRGB出力コネクタ(CN17)をVGAディスプレイに接続していると、次のようなフラッシュ書き換えログメッセージが表示されます。

BLANCA System boot ... (MicroBlaze)
On Board Flash Write System [USB or COM2]
COM2 connect!!
Command=03h Address=A0600000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0610000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0620000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0630000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0640000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0650000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0660000h Flash Sector Erase ... Success
   (中略)
Command=02h Address=A07E8000h Size=00004000h Total bytes 00004000h
Command=04h Address=20400000h Size=00004000h Total bytes 00004000h
Command=06h Address=A07EC000h Size=00004000h Flash Write ... Success
Command=02h Address=A07EC000h Size=00004000h Total bytes 00004000h
Command=04h Address=20400000h Size=00003DEEh Total bytes 00003DEEh
Command=06h Address=A07F0000h Size=00003DEEh Flash Write ... Success
Command=02h Address=A07F0000h Size=00003DEEh Total bytes 00003DEEh


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